KUROMIMIには本が足りない。
液晶が青白く発光し、目を灼いた。 もう夜が深いーーー。 眩さにそう悟った。部屋の片隅からはラジオの微かな音が聞こえていた。音量を絞っているので、内容は聞き取れない。それで構わなかった。耳鳴りがしないのであれば。いつもは気にもとめない沈黙が、…
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