KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

第四章 ダイアローグ

小説・海のなか(7)

前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 第4章 ダイアローグ 「それにしても、随分とありふれた娘を選んだものだ」 妖艶な女は興醒めたようにぽつりとこぼした。低く澄んだ声が虚空に広がっていった。私は女の横顔に目をやりつつその美しさにぞっとした。秀…