KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

詩・「ちいさな不幸」

いつも 少しだけ不幸なんです

なぜかしら

お母さんが 思いきり褒めてくれたときも

あの人が 力いっぱいだきしめてくれたときも

猫といつまでも 日向ぼっこしているときだって

 


どこかわたしは不幸

でもわかっているの

 


わたしを不幸にしているのは わたし

わたしだけはわたしの不幸を忘れない

 


とっても幸せなとき 

ちょっぴり不幸を思い出す

 


不幸は わたしの物語になって

不幸は わたしを考えさせ

不幸は わたしを安心させる

 


完璧なものなど いりません

完璧になどなれないから

生きているうちは たぶん

 

不完全である証に この不幸を抱いてゆく

そう決めた時から なんだかわたしは自由みたい

わたしだけの 幸福と不幸を

わたしは一人で味わう

 

 

そう

これはわたしだけの味