KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

うっかり自殺しそうになった話。

 

今回は少しだけ私の生き方について語りたいと思う。

 

あれは数年前のこと。

大学をあと一年で卒業しようかと言う頃、ふと、こんな声が頭の上に降ってきた。

 

あ。

このままだと、自殺する。

たぶん 間違いなく。

 

そんな予感だ。

別に自殺願望があったわけではない。

むしろ、リストカットしたことを声高に告白してくる友人知人たちに軽蔑の眼差しを投げかけていたくらいだ。

 

別に特別辛いことがあったわけでもない。

穏やかで、幸せで、あたたかい。

そんな日々だった。

 

けれど 死ぬほどつまらなかった。

自分の人生が死ぬほどつまらない平坦なものであることに、私はある日突然気がついてしまったのだ。

(書いててもやばく厨二だが、実際そう思った)

 

やばい。

このままだと死ぬ。死んだ方がましだ。

 

どうすれば死なずに済むだろう?

 

就職を目の前に

本気でそう考えるようになった。

 

面白いかどうかが私の価値の全てだから。

 

なぜ 私の人生はここまでつまらないものになったのだろう。

 

そう考えるうちに思い知ったことはただ一つだった。今までの幸せとは世間でいうところの「幸せ」だった、ということに。

 

地元の中学から地元のそこそこの高校に行き、これまた地元の大学に通う。

 

これが両親が私に与えてくれた幸せ。

私が無理なく手に入れることのできる幸せ。

これを与えてくれる人がいるだけで感謝すべきだ。そんなことはわかっている。

 

でも これじゃあ満たされない。ちっとも。

 

私の幸せと世間の幸せはどこまでも不一致なのだから。

 

結局私は自分のなりたかった職に卒業後非正規雇用として勤めることになった。

 

同時に実家を離れ、一人暮らしも始めた。

 

今までの私だったら考えられないことだ。

人間、死を思うとパワーが湧いてくるらしい。

 

この選択を後悔したことはない。

 

なぜなら私は今生きているから

 

でも わかっている

 

これも時間稼ぎでしかないことを

 

きっと私はまた 遠くない明日に

 

なにかに飽きて

面白くない と

 

感じてしまうのだろう

 

いつでも一番怖いのは自分自身だ。

死はいつもそばにある

 

 

実は今度 希望職の正規職として働けることになった。

 

また引っ越しだ。

今度は寒いところに行く

ちょっとわくわくしているみたいだ

 

けれど 予感がする

 

これで終わりじゃない

という予感。

 

何時も 死の気配が忍び寄っている。

 

きっと私は死ぬまで死との追いかけっこを楽しむのだろう。

これが私の生き方。これが私の人生の価値。

 

とりあえず。

 

この人生、飽きるまで味わい尽くすことだけは譲りません。