KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

詩・私の消失

 

 

わたしが散り散りになっていく。

 

あんなに拘っていたもの。

 

あんなに縋っていたもの。

 

すべて 遠くなって

 

大切なものがどんどん欠けていく。

 

 

毎日問われる。

 

「今日はどれを捨てるの?」

 

怖いと言っても 虚しいと言っても

逃れることのできない責苦。

 

でも、不思議と 嫌じゃないの。

 

わたしがくっきりと鮮やかさを増し 迫ってくる。

 

向こうにいるのは新しいわたし。

 

それが 何でも

 

心が躍っている。

 

それだけで 満たされている。

 

それが今の望み。