紫陽花が色づいて 産声を上げた
この季節を愛せないまま 大きくなって
私はまた 好きと言う言葉が嫌い
一雫ごとに色を増す花
なんだか ずっと怖いの
綺麗すぎるから
綺麗 は 嫌い
責められているみたいで
雨の降る日は 綺麗な季節
綺麗になれないまま大きくなって
いつのまにか 大人と呼ばれる
何にも変われないまま
だから もう決めたの
極彩色の地獄さえ 愛してみようと
だって変わらない。
だから 雨の季節は憂鬱
綺麗すぎるから。
醜くさせるから。