KUROMIMIには本が足りない。

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活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

詩・六月十四日

紫陽花が色づいて 産声を上げた

 


この季節を愛せないまま 大きくなって

 


私はまた 好きと言う言葉が嫌い

 


一雫ごとに色を増す花

 


なんだか ずっと怖いの

 


綺麗すぎるから

 


綺麗 は 嫌い

 


責められているみたいで

 

 

 

 


雨の降る日は 綺麗な季節

 

 

 

 


綺麗になれないまま大きくなって

 


いつのまにか 大人と呼ばれる

 


何にも変われないまま

 

 

 

だから もう決めたの

 

 

 

極彩色の地獄さえ 愛してみようと

 


だって変わらない。

 


だから 雨の季節は憂鬱

 


綺麗すぎるから。

 


醜くさせるから。