KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

いいから「ヨルムンガンド」を語らせろ。

 

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どうも。クロミミです。

 


わたしには昔から大好きな作品がありまして。

 


それが、ヨルムンガンド

作者は高橋慶太郎です。

 

 

 

あらすじは、

 


戦争と武器を憎む少年兵ヨナは、ある出来事をきっかけにココ・ヘクマティアルという女武器商人の私兵となることに。ヨナはココに付き従い、仲間たちと共に世界のあちこちを旅することとなり…。

 

 

 

わたしが中学生の頃にアニメ化したこちら。

忘れもしません。高校一年の夏休みは、こいつに塗りつぶされていたことを…。

 


思い出すだに衝撃的な作品で、今まで何百回と原作を読んだしアニメを見た。わたくし、当作品のアニメにつきましては出来が良すぎるので、本当にしょっちゅう(半年に全クール3回通りくらい定期的に)見直している。だからもう音を聞いただけで場面が鮮明に脳裏に浮かぶ。そんなわけで、いつからかラジオ状態で鑑賞しています。(意味がわからん)

 


アニメの楽曲がまたいいんです。かっこいい。心掴まれる。センスの塊かな???

 


わたしとしてはやなぎなぎの「ラテラリティ

がイチオシですね。まさにココとヨナの関係性をうまく表現した楽曲。

 


かっこよすぎて、何度かカラオケでトライしてるけど歌えね〜w歌詞が最高に良き。さすがは

 


さて。そんな本作ですがなぜ今更ながら語ろうと思ったかといえば、定期的に鑑賞するうち、どんどん面白くなってきたから。

 

 

 

そう。この作品を以前のわたしはガンアクションがカッコいいだけの作品だと思っていた。

たしかにガンアクションは最高にカッコいい。そこは大事だ!!大事なんだ。

 


けどな。

今はでかい声で否定したい。

 


ちっっっげーーーよ!!!!!

と。

 


この作品は、社会の動きや歴史を深く知ると世もっと楽しめる作品。そんな当たり前のことに大人になってから私は気がついた。

 


社会情勢などの作り込みがえぐい。私たちの現実と地続きのように錯覚してしまうほどに。

 


読み手に深い教養を要求する本作。

世界情勢や政治に興味のある方は、絶対にハマるはず。そのくらいリアリティのある作品です。

 


原作絵はなかなかマニアックなテイストですが、高橋作品にハマってしまうと、もうあの描線じゃなきゃ物足りなくなる。そんな中毒性のある作家さん。

 


アクションものとしても最高に面白いので、まずはそこから触れてみてください。

 

 

 

最近、高橋氏は新作を発表されたのですが、これがまた最高に面白い。

「デストロ016」

 


こちらは、完結済みの「デストロ246」の前日譚。どちらも最強の殺し屋少女たちがゴリゴリに戦い合うアクションものです。本当に少女なのか??と思えるほど強くてカッコよくて痺れる。

そしてこちらにも、漏れなく政治が深く関わってくる。まさに高橋慶太郎にしか描けない作品に仕上がっています。

 


女という性がどうしても持っているはずの、肉体的弱さを吹き飛ばしてくれる傑作シリーズです。

 


あーーーーアニメ化しないかなぁ。してくれたらめっちゃ嬉しいのに。

 


そんなわけで、私の人生にぶっ刺さった名作。

ヨルムンガンド」をよろしくお願いします。