KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

本をなぜ愛するか、と言う問題。

f:id:KUROMIMI:20220916172155j:image

 

 

 

もう既にご存知の方もいらっしゃるかとは思うが、私は司書を生業としている。

 


色々あって今は、学校図書館司書だ。

 

 

 

今日、三つある兼務校のうちの一つで働いていると、小学生にこんなことを尋ねられた。

 


「どうしてそんな本を大切にするの?」

 


と。

 

 

 

私は言葉に詰まった。なぜならそこに理由なんかなかったから。

 


私にとっては「なぜ飯を食い、排泄するのか」と問われるのとほとんど変わらなかった。

 

 

 

そこに理由などない。

「読書」は生きると言う行為と直結している。

 

 

 

いつから始めたかも、いつから好きなのかもわからない。「本を読む」という営みに対して抱く自分の感情を好きと呼んでいいのかすら、私にはわからない。

 


だから、あえて言うなら

 


こう言うことになる。

 


「生きていくのに不可欠なものだから」

 


と。

 


人生そのものを、趣味とは呼ばない。

 

 

 

だから私の趣味は読書ではないのだ。