KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

懐かしい香りを音楽は連れてくる。

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クロミミとBUMP


#クロミミと音楽
#クロミミ的音楽


私がBUMP of CHICKENに出会ったのは、中学一年の頃。ひとつ年上の幼なじみが私に教えてくれたのだった。

彼女とは姉妹のように親しかったが、つまらないことで仲違いした。それからはまったく交流がない。こんなふうに描いていても、ちっとも悲しくないのが、悲しい。

今までいろいろなものが、私を去っていった。

それでもこのバンドだけは、いつまでも私心の内を占めている。今もそうだ。

ボーカルの温かく、低い声。物語性のある歌詞。心の真ん中にすとん、とハマるクセのあるリズム。


どれをとっても大好きだった。


なぜ「だった」かと言えば、ここ数年、いや5年ほどBUMPを離れていたからだ。

年を経てなけなしの純粋さを失った私には、なぜかBUMPの曲が幼く聞こえて仕方なかったのだった。

それなのに、なぜこれを書いているのかと言えば、それはつい先日久々にBUMPを歌う機会があったからだった。

その日。
歌い出した瞬間、私の鼻を強烈な懐かしさがついた。

そして、なにより「好きだ」と強く感じた。

嵐に襲われるように、どうしようもなく思った。

あの頃とは違う、しかし強い思いだった。

ああ。これを「郷愁」と呼ぶのか。

BUMPは私の故郷なのだ。

BUMPの曲の中で、離れていた時期もずっと好きだった曲がある。


「モーターサイクル」

このどうしようもなく素晴らしい歌を私はずっと忘れられなかった。
BUMPを忘れ、もう戻ることはないだろうと薄々感じていた、その時も。

私には過去の記憶があまりたくさんない。すぐにたくさんのことを忘れてしまう。別に特別なことではない。ずっとそうだった。

人の名前や顔は特に顕著だ。関わりがなくなった途端、わからなくなる。

BUMPを教えた、あの幼馴染の顔すらも、もはや曖昧だ。もう、思い出せない。


時々、不安になる。

今までの「私」を構成する大切な要素を、何処かで取り落としてしまったのではないか。

いつのまにか、私の中身は空っぽになっていくのではないか、と。

けれど、
BUMPは気づかせてくれる。
お前を作ったものは、確かにここにあると。

BUMPは過去への扉だ。忘却の砂に呑まれても、あのメロディーだけは忘れないだろう。


大人の私が、もう一度、BUMPを好きになった。

それは、こんな理由。


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