KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

家族を好きと言えるか。

以前友人と話していて、こんな話題になったことがある。 「家族って好き?」 この問いに対して友人は好きだときっぱり答えた。その迷いのなさが羨ましい。わたしはこうなりたかったのかも。とその答えを聞いた瞬間思ったものだ。 とはいえ誤解しないで欲しい…

過去は愛せない。

今回の記事を読むと、こいつやばい隠キャやん…てなるかもしれない。 けれど自己認識としてわたしが隠キャなのかどうかは10年以上考えてきたが判然としない。まじでわからん。 判断は読んだ人に任せたいと思う。 わたしには 「あのころはよかった」「あの頃に…

ノンフィクションはフィクション。

あれは今から一年ほど前のこと。 私はまだ大学4年でした。今回はその頃に研究室で卒論をいじりながら教授と話していたフィクションとノンフィクションの話についてちょっと話したいと思います。 先に私の結論を言っておくと、ノンフィクションはフィクション…

すべて架空の物語を創作するときのポイント。

どうも。クロミミです。 先日からものすごくニッチな記事ばかり書いてすみません。なんとなく今のタイミングで小説に関する色々なことを自分への戒めに言語化しときたいと思う次第です。 さて。今回は架空の人物や場所を用いて物語を描く場合の個人的なポイ…

事実をもとに創作する時の注意点とは。

どうも。クロミミです。 先日はマニアックな創作語りにお付き合いいただき誠にありがとうございました。 kuromimi.hatenablog.com 実は、コメントを前回の投稿で珍しくいただいたのですが、そのとき話題になった「小説の書き方」のうちの一つについて今回は…

小説の描写が脚本みたいになってしまう原因。

小説を一度でも書いたことのある人ならわかるかと思うのですが、小説を書いてるとなんだか脚本みたいになってしまう、ということがありませんか? 今回は小説の描写が脚本っぽくなってしまう理由とわたしがどのようにして描写を作っているのかを書いてみたい…

小説・海のなか(5)

前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 閑散とした駅を後にして、気がつくとわたしは歩き出していた。その感覚は自ら歩いているというより、誰かに導かれて、という感じだった。考えなくても勝手に身体が動いていく。未知の感覚に全神経が集中して…

ゆら帝が素晴らしすぎてそろそろ空も飛べる。

この間運転中、延々1時間半ゆらゆら帝国を聞きながら爆音で歌っていたら、最高すぎてそろそろ空がとべそうなんで、今回は天井知らずなゆら帝への愛を語りたいと思います。 ※今回かなりうざいです。許して。 現在クロミミのアイポットには 「空洞です。」「3×…

詩を書くことはリハビリみたいなもの。

(大幅に改稿しました。) 今回はわたしにとっての詩を描くことについて語らせていただきます。お付き合いください。 わたしが詩を描き始めたのは、中学生の頃。そのころは日々の鬱憤が溜まりに溜まって描いたものでした。小説も部活の合間にかいてたなぁ。…

幸不幸は比べられない。

「〇〇に比べたらわたしなんか幸せだよね。」 という感じのフレーズを、生きてきた中で幾度となく聞いた覚えがある。つい先日、職場でもこのフレーズを聞いた。 〇〇には隣人でも、紛争地帯の子供達でも、あるいは肉親でも、とにかく他人であれば何でも当て…

小説・海のなか(4)

前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com 第三章 盲目的な幸せ いつもそうであるように、台風はあっという間に通り過ぎて、週末は雲ひとつない真っ青な晴れ模様となった。目の眩むような空の青さを見続けていると、何か途方もなく大きな怪物の口を前に立ち尽…

小説・海のなか(3)

前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 陵からメールがあったのは、新学期が始まって数日が経った日の夜だった。それは陵からの初めてのメールだった。海に行く前に陵とはメールアドレスを交換していたけれど、メールのやりとり自体はしたことが無…