KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

情景を刻みつけるための詩。

先日ご近所の四国へ行ってきました。

 

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うどん美味しかった〜!

うどん大好きマンなのです。わたくし。

 

海にも行ってきました。

 

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実は先日の詩で使った写真はこの時撮った写真だったりします。もう、すっごい綺麗で。この情景を何度か記録しておきたいと思って詩を書いたのもあります。

 

 

kuromimi.hatenablog.com

 

 

『あなた』を描いていて、詩には「ある一場面を克明に切り取る」機能があるな〜と思いました。

 

写真では撮れないその時の心情まで切り取ることのできる詩。それってなんだかいいなあ、なんて思いながら描きました。

思えば今まで内面的な精神的なものばかりを詩にしてきたので場面を切り取る、というのはわたしにとっての初の試みだったな、と。

そんな詩を書く気になったのはきっと最近この本を読んでいたから。

「虚構地獄」

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「ながいひる」という岡山の古本屋さんで買いました。いつまでもいれそうな良きラインナップを今でも忘れられない…!近々また行きたいなって。

お願いすると蔵書印も押してもらえちゃうぞ。

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これは寺山修司の人生を考察する内容。なんだかとっても面白くて最近少しずつ読んでいます。

本書にはたくさん寺山修司の詩が引用されているので、やっぱり影響を受けたのかなーと思ってしまいます。結構写実的な詩が多かったような。

後から思い出すと、寺山修司ってわたしの大好きなサカナクションの一郎さんも大好きなんですよね。

一郎さんの書く歌詞のファンであるわたしとしてはやはり読まねばなるまい、と思う次第です。

 

そういえば、今回の小旅行では古本屋にも行きました。とは言ってもブックオフですけど。

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ここのブックオフが結構好きで、四国に行くと同じところに必ず行きます。

今回の釣果は前々から読みたいと思っていた「アンネの日記」大好きな作家、小川洋子がすごく影響を受けたらしい。あと、アウシュビッツナチスドイツについて調べていたら興味を惹かれたので。

あとは最近読んでいる宮城谷昌光の「三国志」の続きを4巻まで。100円だったら全部買ったんだけどなー。あとは「竜馬がゆく」と石川啄木の詩集。宮城谷昌光は昔から好きです。高校の頃「孟嘗君」が大好きでした。キャラが個性的なんだよなあ。

 本当は林田球の漫画「ドロヘドロ」と「時計じかけのオレンジ」という小説も探してたんですが、ありませんでした。やはり新本で買うしかないのかドロヘドロ…。神漫画だよね…!あれだけは紙で買いたい。時計じかけのオレンジもずっと探してるんだけどなぁ。

 

あ、寺山修司のおすすめあったら教えてください。

今度買いたい。

 

あとは古道具屋を2軒ほど巡ってきました。

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ずっと欲しかったカトラリーが手に入って満足。

巻尺の古道具はちょっと前からコツコツあつめてますね。今回も一個入手。

 

兎にも角にも、早くコロナとかなくなって気軽に長距離旅行ができたらいいのになーと思うクロミミなのでした。

 

他にも古道具語ってます。

 

 

kuromimi.hatenablog.com

 

 

詩・「あなた」

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どこまでも続く海原を見ていると


どこかであなたが シャッターを切る音がした


これは あの時撮ったのかしら

気がつかなかった


砂浜を歩いた時の感触

今でも覚えているのよ


あれは波がひいた跡

どこまでもうねりが続いていた

 


砂浜がきらきらかがやいていた

おぼえている?

 

あれは貝殻のかけら

わたしは何度も夢中になって

掬っては滑り落とした

さらさらとした心地よさを

心に縫いとめるように

 


ねえ


あなたにはどんなふうに


わたしが見えているの


何を想ってわたしを撮ったの

 

いつもはなんにも言わない あなた


わたしを愛おしんでくれる あなた

 

いつかきいてみたいけれど


きっとわたしには無理

 

 

だから ただ抱いていよう

 


このあたたかなものを

 

 

 

 

詩・「ちいさな不幸」

いつも 少しだけ不幸なんです

なぜかしら

お母さんが 思いきり褒めてくれたときも

あの人が 力いっぱいだきしめてくれたときも

猫といつまでも 日向ぼっこしているときだって

 


どこかわたしは不幸

でもわかっているの

 


わたしを不幸にしているのは わたし

わたしだけはわたしの不幸を忘れない

 


とっても幸せなとき 

ちょっぴり不幸を思い出す

 


不幸は わたしの物語になって

不幸は わたしを考えさせ

不幸は わたしを安心させる

 


完璧なものなど いりません

完璧になどなれないから

生きているうちは たぶん

 

不完全である証に この不幸を抱いてゆく

そう決めた時から なんだかわたしは自由みたい

わたしだけの 幸福と不幸を

わたしは一人で味わう

 

 

そう

これはわたしだけの味

通り過ぎてきた時を想う。

先日友人Yと訪れたカフェ「カフェZ」にて古道具の手巻き置き時計を入手しました。

 

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時計とか全然詳しくないんですけどね。

これはもう一目惚れでしたよね。

セイコーコロナの手巻き置き時計です。

文字盤の黒に銀のドットが近未来感あっておしゃれ。なんとなく旧版の「華氏451度」(レイ・ブラッドベリ原作)の映画のようなレトロな未来感を感じる。わたしだけかなぁ。

 

古道具が好きです。

誰かが使った跡を感じたり、物が過ごしてきた時の流れを感じてしまう。なんだかわたしの肌に心に古道具は馴染むようです。

もとは母が古道具好きで集めていたのですが、連れ回されるうち、わたしもだんだん好きになってきました。

なんだか今でも不思議なかんじがします。もとは全然興味なかったはずなのに。

実は先日も四国に行って古道具やを回ってきたのでまたお話しさせてください。

 

カフェZではいつもスペースの一角で色々な作家さんの作品を展示・販売しているのですが。今回はそのスペースにて作品だけではなく作家さんが持ち寄った古道具やアンティークも販売展示されていたのでした。

下の写真はZでのお食事。今日も今日とて美味でした。そんじょそこらのカフェ飯なんぞ比較にならないくらいうまい。昔からの行きつけです。

 

近くにあるパン屋さんのパンを使っています。

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ちなみに前日までに予約すると、二百円で美味なデザートと飲み物が二百円でつけられます。

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ああ。それにしても。

巡り逢えてよかった。

最近は毎日手巻き時計のネジを巻いてやるのが日課

ネジを巻く時のカチン、カチンという音が好きです。

一人暮らしで何か物寂しいとき、手巻き時計が絶え間なく動くカッチカッチカッチというちいさな音にひっそり癒されています。

ういやつめ。



皆さんは古道具とかおすきですか?

 

 

 

キリンジは俺の血液。

本日わたくし半休もらって職場から直で実家へ帰ったのですが。

(職場から実家まで車で2時間かかります)

 その間ずっと運転しながらキリンジを聞いてたわけで。

皆さん、キリンジって知ってますか?

キリンジというのは堀込高樹堀込泰行の兄弟ユニットである。今は解散して泰行はソロで、高樹は別の複数人とかとユニット「KIRINJI」で活動してます。

ジャズだったりロックだったり色々なジャンルの音楽がミックスされたオサレ曲が揃う神。

わたしがキリンジを聴き始めたのは小学生の頃。母が聴いていたんですね。多分人生で一番最初に聴き込んだユニット。

大概のキリンジ曲は聞いてますが、やはり名曲揃い。わたしは高樹作詞のやつが好き。

 

ダンボールの宮殿(パレス)」

 

高樹作詞。

歌詞がひねくれててやっぱり好き。永遠に聴いてた。すげーたまらんくてゾクゾクくる。

「負け犬は路地で嘔吐 真夏にキャメルのコート

冷たい汗の濃度が跳ねあがる夜」

っつーやばいサビを描いてくれるのはやっぱり高樹だけ。

 

「かどわかされて」

 

高樹作詞。

皮肉な歌詞が漂うような曲調にめちゃめちゃハマる楽曲。初期曲なこともあってかなり聴き込んだ。

 

 

「家路」

中高の頃に、これをチャリ漕ぎながらいつまでも大声で歌っていた。(ど田舎なので滅多にすれ違う人とかいない。)前奏からめちゃ好き。カッケェよな〜。気が狂うまで聴いてた。この主人公はどこに向かうつもりなんだろう…とか考えちゃう。個人的に、中村文則と重なるなーとか思う。

 

「風を撃て」

もはやわたしの血液。

人生に密接に絡まりすぎてなぜ好きなのかわからないが好き。(これはキリンジそのものについても言える)とりまファーストアルバムのクオリティがやばいと思う。

 

「野良の虹」

奇妙なエロが素敵な楽曲。

でもなぜかエロとかわかんない小学生の頃から好き。空虚な解放感がくせになるのやも。

 

他にもいろいろ。

「双子座グラフィティ」(これ聞くとテンションかちあがる。)「十四時過ぎのカゲロウ」「イカロスの末裔」

「golden harvest」「自棄っぱちオプティミスト

「影の唄」「太陽とヴィーナス」「血を這う者に翼はいらぬ」「玩具のような振る舞いで」「愛のcoda」「スィートソウル」「手影絵」「子狼のバラッド」「夢見て眠りよ」「ビリー」「雨をみくびるな」「代官山エレジー」「drive me crazy」「唐変木のためのガイダンス」「冬来りなば」「祈れ呪うな」

などなど。

 

 

好きなアルバムは

「オムニバス」「7」「FINE」「ten」「ペーパー・ドライヴァーズ・ミュージック」「47'45"」「2in1」

「KIRINJI 19982008anniversary」

とりま、聴き始めるのなら

「2in1」か「KIRINJI 19982008anniversary」

キリンジのエッセンスが詰まってます。

 

車内でキリンジを歌っていると、母がよくわたしを隣に乗せて歌っていたことを思い出しました。わたしがだんだん勝手の母の姿に重なるような…なんだか不思議で懐かしい経験でした。

 

ぜひ、キリンジ沼へおいでませ。

 

 

他の音楽がたりはこちら。

 

kuromimi.hatenablog.com

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共感だけでは限界がある。

よく書籍のレビューで酷評する際、

「この小説の主人公にはどうしても共感することができなかった」

というような内容をよく目にする。

 

果たして、共感する必要があるのだろうか。

そして「共感できない」ということは酷評するに値する理由なのだろうか。

 

わたしは少し違うと思う。

読書にはざっくり分けて主に二種類があると考える。

「共感的読書」と「傍観的読書」だ。

 

前者は先ほど挙げたレビューのような読み方。

登場人物に自分を重ねて自らの過去を追体験するような読み方だ。無論わたしもこの読み方をしばしばする。自分の人生が物語の一部になったかのような快さを得られる素晴らしい読書の仕方だ。

 このような読書を多くの人はしているように思う。ただ、この読み方には一つだけ欠点がある。それは「共感」によって得られる快感を読書の原動力としているが故に、共感できなければ読書を全く楽しめなくなってしまう、という点だ。

 

ここでもう一つの読み方を提案したい。

それが「傍観的読書」である。

この読み方の特徴は、そのまま傍観者の立ち位置で読書する、ということだ。

「傍観的読書」と前者との違いは、読者と小説の距離にあると思う。

「共感的読書」をする場合、読者の心は登場人物のより近くにある。しかし、「傍観的読書」の場合は読者は小説を眺める位置、つまり野次馬とでもいうべき立ち位置にあることになる。

 

この読み方は多分伝記や自伝の読み方に近いのではと思う。伝記や自伝を読んで人は共感しながら読むだろうか。きっと、「へぇー、こんなことがあって大変だったんだ」「この出来事をわたしはこう捉えたけどこの人はこう考えるんだ」「この人ってこんなに凄い人だったんだ」と読むのではないか。

わかりやすくいうのであれば、これが「傍観的読書」である。

 

この読み方ができれば、共感だけに頼ることなく読書を楽しむことができるので格段に読書の幅は広がるはずだ。

また、「傍観的読書」は先日話した「驚異を感じるような読書」の際に役立つ。

 

 

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なぜなら「傍観的読書」をする場合、作品を全て理解することができなくても作品を楽しむことができるからだ。

また、この読み方をすると読者は頭の中で内容を自分流に噛み砕き整理しながら読むことを要求される。そのため、話の筋を整理しながら読む力がつきやすくなるはずだ。ぜひ試してみて欲しい。

実は「傍観的読書」についてはこの記事のドストエフスキーの項に於いても少々触れている。

 

 

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実はさらに物語を突き放した角度から読む三つ目の読み方もあるのだが、それはまた別の機会に語りたい。

皆様がもっともっと読書を楽しめますように。

 

他にも読書について書いています。

 

 

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詩・「愛を乞う」

どうして、と問わないでください。

 


わたしにはもうわかっている。

あなたが何を知りたいのか。

 


全てを明け渡せと言いたいのなら、

ただそこでみていて。

 


わたしはもう 知っているんです。

あなたもわたしも ろくでなしだってこと。

 


問うのは誰のためなのか

知るのはなんのためなのか

あなたはきっと考えたこともないのでしょう?

 


だから「待って」と言っているんです。

わたしが語りだすその時まで。

 


待つあいだ、そのあいだ

 


わたしのことを考えてください。

 


そうしてわたしを愛してください。

 


そうしたらきっと 

 


あなたは初めてわたしを


愛しはじめるでしょう。


そうしたらわたし、

あなたのことを愛せるかもしれません。

 


さあ。

 


だから もう 黙って。

 

 

他の詩はこちら。

 

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