KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

小説・「アキラの呪い」まとめ①

 

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どうも。クロミミです。

お盆休みを過ごしていたら、どういうわけかここ五年くらいあたためていた小説のネタが急に輪郭を持ち始めました。そんなこんなで急遽連載小説を増やすことに。それが本作「アキラの呪い」です。

 


急に決めたので小説のトップ画は写真を撮って適当に加工しました。結構いい感じにできたと思う。

 

 

 

 こういう理解不能なことが起こるから、小説を描くって面白いんですよね。

 


実はすでに一本「海のなか」っていう連載小説をずっと書いてまして。しかも佳境なんです。なので、本当はこっちを先に完結させるべきなんですが…。

 


ひとまず、「アキラの呪い」のネタが動くうちはこちらを優先的に更新しそうです。鉄は熱いうちに打てと言いますし、この流れは掴んでおかないと後悔する予感がするので。(そういうことってあるよね?)もちろん「海のなか」もしっかり完結させます。絶対に。

 

 

 

さて。前置きが長くなりましたが。

 


今回の記事では、「アキラの呪い」の⑴から⑷までの内容を軽くまとめると共に、登場人物やあらすじも併せてまとめたいと思います。内容を忘れたときは読み返してみてください。

 

 

 

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●「アキラの呪い」あらすじ

 


「ーーー俺の姉が自殺未遂をした。」

義理の姉、晶の自殺未遂をきっかけに変化していく義理の姉と弟の危うくも奇妙な関係を描く。

 


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【各話まとめ】

 


●「アキラの呪い」(1)

 第一章は全て弟の歩(あゆむ)視点で展開。歩はある日姉である晶(あきら)の自殺現場に立ち会ってしまう。

 

 

 

●「アキラの呪い」(2)(3)

   歩はある夏の夕方、とある場所へと向かっていた。歩はその道中、姉の自殺衝動に勘づいた経緯を回想する(3)はその内容。

 

 

 

●「アキラの呪い」(4)

現在の歩。歩が向かっていたのは姉のアパートだった。姉とのとある約束のため、歩は姉のアパートを定期的に訪れることになっていた。しかし、当の姉は歩の訪問を拒んで…。

 

 

 

 


●「アキラの呪い」登場人物紹介

 


・水無瀬 晶(みなせ あきら)

 


 本作の主人公。歩の義姉。真正の人でなし。ショートカット。肌色は生まれつき浅黒い。吊り目が特徴的ではあるものの、基本的には地味目な顔。しかし、内面的なものが滲み出ているせいか、一度会ったら忘れられない、と評されることが多い。本人的に注目されるのは好きでないので大層不満な様子。しばしば「私が目立つんじゃなくて、周りが地味すぎるだけよ」とわりと本気でぼやいている。

 座右の銘があるとすれば天上天下唯我独尊。独立独歩。傍若無人。他人を拒んだり傷つけたりすることにかけては超一流。なぜか勉強ができるが、理由は本人にもよくわからない。この上ない毒舌家で下戸。まともな人間関係など、営んだ経験はほとんどない。中性的な見た目で、ベリーショートカット。23歳。今年から新卒として働く。自殺しようとするも、義理の弟である歩に邪魔され、激怒した。彼女が9歳の頃に父親が歩の母と再婚した。実の母とはほとんど縁が切れているが、外見的にはよく似ていたらしい。中身は父方の祖父に似ているところが多いという。

 

 

 

・水無瀬 歩(みなせ あゆむ)

 


 本作の主な語り部。晶の義弟。ろくでもない姉に振り回される苦労人。多分歩のせいで性癖が歪んでいる。20歳。長身で男臭い見た目。夏場は気がつくと焼けていて、一度焼けると戻らないので肌が年中健康的な色(日サロにいってる友人からは羨ましがられるそう)もともと勉強はあまりできないが、目的のためには努力を惜しまないのでそこそこの成績。晶と同じ大学・高校に通っている。晶の人嫌いに配慮し、自殺未遂以前はあまり積極的に関わりを持たないようにしていた。基本的に優しい男。あまり異性にはモテないが、本人は全く気にしていない。(中学くらいまではそこそこモテていたらしいが、今となってはよくわからない)中学、高校とそれぞれ一度恋人がいたが、いずれも数ヶ月で別れている(フラれた)友達は普通にいる。実は仲良くする人は選ぶ派。基本的にお人好しで利用されやすいタチのように見えるが、自分に関することがおざなりなだけ。損得勘定には鈍く、ナチュラルに割り勘とかを多めに持つので逆に相手に気を遣わせる。そういう余裕のある態度が嫌われることもあるらしい。利用されることもあるが、本人は利用されたことにすら気がついていない。そのためか、歩の保護者的な立ち位置で友達にはいいやつが多い。

 

 

 

 


こんな感じの二人が主役な本作。文体は、舞城王太郎の「探偵ディスコ水曜日」とかアントニイ・バージェスの「時計じかけのオレンジ」(乾信一郎・訳)などを参考にして作ってみてます。その方が今回の作品には合うって思って。語り部も男ですしね。

 


もう一作の連載小説「海のなか」が静謐さを持つ作品だとすれば、「アキラの呪い」はラフで遊びのある作品です。その分エンタメ寄りで、キャラの味付けも濃くしてます。楽しんでもらえますと幸いです。

 


近日中に第二章も公開予定です。

第二章では二人の過去を掘り下げます。

 

 

 

「アキラの呪い」第一話はこちら。

 

kuromimi.hatenablog.com

 

 

 

「海のなか」第一話はこちら。

 

 

kuromimi.hatenablog.com