KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

日本人の情感は割と乾いている、と思う。

クロミミ的コミック  第三弾。

青年漫画編。

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最近多忙を極めていた故、前回のクロミミ的コミックからかなり間が空いてしまいましたこと、誠に申し訳ござらん。

需要皆無を覚悟しつつ、今回も語っていくぜっっ!最後まで振り落とされずについてこいよぉ〜!←

ちなみにわたしはこのジャンルが一番守備範囲狭いので、オススメあったらどしどしコメントおねがいシャス!!

 

 

 


来世は他人がいい   二人は底辺    春の呪い

小西明日翔

 

来世は〜アフタヌーンで連載中。あとはゼロサムに掲載されました。

前日譚の読みきり「二人は底辺」も合わせて読むとなおよし。前日譚は書籍化されてませんので、電子で読みましょう。

結構過激な性描写と暴力描写がありますので注意。高校生以上にオススメ。


ちなみに、作者の前作「春の呪い」もなかなかの良作。惹かれ合う心情や女の情念・嫉妬がしっかりと描かれています。二巻で綺麗に収まっていてなかなか良き。

ただし、相手役の男性に惹かれた理由のようなものが希薄でそこが残念。

それとも、理由がわからないのに惹かれてしまうから恋は堕ちるもの、ということなのだろうか。でもそれだと春のっていうよりどちらかというと恋の呪いっぽいな…

 


「来世は他人がいい」のあらすじはこんな。

 

ヤクザの孫息子×ヤクザの孫娘の織りなす鬼畜ラブストーリー。

大阪のヤクザの孫娘、染井吉乃はある日突然ヤクザの棟梁である祖父の計らいによって東京のヤクザの孫息子と婚約することになってしまう。

婚約者である霧島は予想に反して好青年。吉野は拍子抜けしてしまう。しかし、それはとんでもない嘘だった。次第に本性を現し始める霧島。吉野は戦慄する。

ヤクザよりもやばいやつに捕まってしまった…!


とにかく、主人公もその周りの奴らもみんなみんなネジ何本か飛んでて気持ちいいくらいの吹っ飛び具合。いやぁ。たまんねっす。

クズ好きにはたまらない珍作。

いっそ清々しいぜ!

これを読んでみんな仲良くクズを補給しましょう。

ちなみにわたしは吉乃のおじいちゃんが好きです。じじい好きにはタマラねぇぜ。

 

 


月に吠えらんねぇ

清家雪子

 

同じくアフタヌーンで連載。この間完結しました。もはやこれは文学。断じて漫画ではない←

多分題名は萩原朔太郎の「月に吠える」からきているのではと。青猫とかもいいよね。ベタだけど。

混沌とした世界観にがっちり心を掴まれて読んだが最後後戻りは不可能。

この作品の沼感はマジで半端ない。


1ページの情報量がえぐいので、ぜったいに紙で読むことを推進。

文学好きにはたまらない名作。

 

「月に吠えらんねぇ」のあらすじはこんな。

□(詩歌句)街。そこにはさまざまな近代文学を彩る詩人・歌人たちが住んでいた。主人公の朔くん(萩原朔太郎)もその一人。弟子のミヨシくん(三好達治)にお世話されながら今日も白さん(北原白秋)へと愛慕の文をしたためていた。


そんなある日、街の丘の上にある天上松に不気味な死体が現れた。その時から□街は変容し始める。

 

とにかく一度は読んでみてほしい。キャラクターは皆、清家さんがそれぞれの作家の詩のイメージから作り出しています。

近代文学が苦手な人もこれを機に読んでみてはいかがでしょう。ぶっちゃけごく最近まで近代文学苦手だったんですが、この漫画を読んでからぐっと読書の幅が広がってより楽しくなりました。

 

 

 

蟲師

漆原友紀

 

アフタヌーンで連載。完結済みです。 

あらすじはこんな。

この世には「蟲」と呼ばれるものがいる。矮小でそしてより命の根元に近い存在。それらは時折怪奇な現象を起こしている。そんな存在と人々を結ぶものを蟲師と呼んだーーー。

 

母がもともと好きで、わたしも小学生から読んでいる名作。何度読み返したかしれません。特に「錆の鳴く聲」「露を吸う群」「虚繭取り」「香る闇」が好きだったなぁ。


結構どうしようもない感じの結末が好きなので、バッドエンド寄りが多めかも?


心温まる愛を描いてくれたと思ったら、今度は人間の醜さやエゴもきっちり描いてくれる。しかもそれが振り切れた残酷さじゃなかったりするのがなかなかどうして生々しい。でも、ウェットすぎない。日本人の感情のあり方ってこんな感じかもって思います。私たちのベースにはどうしても無常という考えがある気がする。意識にしろ、無意識にしろ。


実家に漫画あって見れないから思い出しながらこれ書いてるんだけど、結構細かいとこまで覚えてる。もともと一度読んだ本の内容は忘れない方ではあるんだが、これは特別よく覚えてる感。(そんなだから勉強できねんだよ。)

多分人生の節目節目で読み返したくなる(読み返してきた)名作中の名作。

 

ちなみに、現在作者さんはアフタヌーンにて、「猫が西向きゃ」という新作を連載中。現代版蟲師的な趣。こちらはこちらでなかなか良きです。

 

 


かぐや様は告らせたい

 

ヤングジャンプで連載中。

ついこの間、実写映画化もされたこちら。

結構有名なのであらすじは省略。

全体の印象は

策略×純愛×ギャグ


人物間の対比がうまいこの作者。高度な恋愛頭脳戦を描きつつも刻むようにギャグを挟んでくるので気が狂いそうになるwwwwまあ、この恋愛頭脳戦ものちに形骸化していくのですが。(予定通り)言葉遊びもそこここに仕込まれていて読み応えがあります。

心情描写もかなり緻密で我が事のように不器用な二人の恋を見守ってしまう。安易なエロに頼らない青年誌では珍しい読み物。

 

アニメ二期も楽しみです。

アニメもなかなかの出来で定期的にみたくなっちゃう良作。アニメ二期も手を抜かずに頑張ってほしいところ。


同作者の「ibインスタントバレット」もきになる。

 

 

バイオーグ・トリニティ


ウルトラジャンプにて連載。完結済み。

大暮維人×舞城王太郎がおりなす最強に狂った純愛物語!!

あらすじはこんな。


ヤバい、マジで榎本芙三歩のことが好き過ぎて俺死ぬ。 両掌に穴が空き、好きなものを吸い込んで融合できてしまう病気「バイオ・バグ」。あやういバランスで成り立つ世界で、恋心とか青春とかはどうなっちゃうのよ? まさかの二人が描き出すラジカルポップな青春群像劇、開幕なのだぜ。(コミックシーモア  「バイオーグ・トリニティ」作品内容より全文を引用。)

 

もうね、なんていうか舞城王太郎が絡んだ時点で狂ったものができることは確約されたも同然なのだが。

それにしてもこんなトチ狂ったものを連載し、きっちり完結までさせたウルジャンには最上級の感謝と賛辞を送りたい。(上から目線すぎてまじでどうした)


結構エロかったりグロかったりエグかったり意味不明だったりするので好き嫌いは分かれるかも。でも、近年で最も推したい青年マンガ。


原作者の舞城王太郎については以前のクロミミ的ブック 日本文学編にて語っております。現在、舞城王太郎はジャンプラで連載中の「この恋はこれ以上綺麗にならない。」の原作者を、大暮維人西尾維新の「化物語」をコミカライズしてマガジンにて連載中。どっちもなかなか面白いけど、個人的にはバイオーグトリニティのほうがすきかな?

 

とにかく洒脱でポップでサイコーにクールな作品!一度は読むように。おいちゃんとの約束だぜっっ!!

 

 

ホリミヤ(堀さんと宮村くん)


HEROさんに出会ったのは高校の時分であっただろうか。じんわりと心の底が暖かくなるような作品をいつも描いてくれます。

 

他作品には「雨水リンダ」「浅尾さんと倉田くん」(以下HERO短編集。全て読解アヘンにて無料で読めますが、書籍化もされています)「夜明けはキズのあと」「褪せないシアンの少女A」「浮世メモの夢に、鬼」「アパートに澄む少年」「全ての希望にエールを」「パターンその1駄目人間」「交感ノートは喋らない」「7と嘘つきオンライン」があります。


短編集では「浮世メモの夢に、鬼」が一番好き。まじでHEROさんは絵も話も好みすぎてつらい。「雨水リンダ」の描線が好みすぎて辛かったですwこちらもなかなか良作。サヤがめためた好きで辛かった…。

 

本作ホリミヤはもともとHEROさんが自分のブログ「読解アヘン」にてアップしていた「堀さんと宮村くん」がもともと。(なお、現在も継続してアップされてます。わたしはジーファン版よりこっちのがすき。たまに読むと癒される…)


ホリミヤ」というのはジーファンにて萩原ダイスケの作画でリメイクされて連載されたバージョンの作品名。個人的にはこの萩原さんの作画の表情のつけ方がなんだかすきになれず、不満気味。


ホリミヤのあらすじはこんな。

 

美人でおしゃれで勉強もできる女子高生な堀さん。しかし、家では弟の世話と家事に勤しみ、おしゃれなんか二の次なのだった。

地味でほとんど喋らないなんなら目も合わない根暗高校生宮村くん。しかしその体にはいくつものピアスホールと刺青が。

二人はひょんなことからお互いの真の姿を知ってしまい、交流が始まるのだが…。

 

とにかくクセになる人物間の応酬がたまらないこの作品。わたしは会長推しです。

 

 

 


これもオススメ★


ぎんぎつね(読むといつでもほっこり胸が暖かくなって大好き💕絵もすごくすきなんだなあ。一つ一つのエピソードが丁寧に丁寧に描かれています。落合さより最高。個人的にアニメではこの作品の良さはわからないような気がする。)、

 

 

 

僕らはみんな河合荘富士山さんは思春期、君死二タマフ事ナカレ、おおきく振りかぶって、トモちゃんは女の子!、亜獣譚、たびしかわらん!!、あせとせっけん、進撃の巨人、淫らな青ちゃんは勉強ができない、未熟な二人でございますが、賭ケグルイ、ハッピーシュガーライフ、

 

 

 

ダイナー、ゴールデンカムイ、スピナラダ、出会って5秒でバトル、恋と嘘亜人、東京グール、異常者の愛、マコさんは死んでも自立しない、デビルズライン

 

 

 

ムルシエラゴ、アホリズム(大好きだったこの作品。現在は「堕アホリズム」というスピンアウト作品と「弩アホリズム」を連載中。グロ面白い)、もののがたり、ヒトガタナ、東京喰種、マージナル・オペレーションブラックラグーン(最高に厨二でサイコーにクールでも刊行ペース遅スギィ!アニメのオープニングがいまだに好きでつい見ちゃう。)、シュトヘル(とにかく絵がうますぎる。モンゴルが舞台の異世界転生もの。一度読むとクセになるアク強めの作品。)、ライアーゲーム

 


おやすみプンプン3月のライオン、世界鬼、ノゾキアナ、よつばと!ヨルムンガンド、デスドロ246(高橋慶太郎厨二病者を裏切らない。アニメやってた頃、録画したヨルムンガンドを夜な夜な見てたら、起きてきた母に見られてすごい気まずかったw人がガンガン死ぬシーンだったんだよな。デスドロはサンデーうぇぶりで全話読めるぞ⭐️アニメ化しねーかな)

 

 

 

銀河英雄伝説アルスラーン戦記、昴、め組の大吾capeta、change!、テンプリズム、(曽田正人はやっぱり神だと思う。特に昴とカペタがすき。)謎の彼女Xばらかもんはんだくん、キングダム、宇宙兄弟闇金ウシジマくん新宿スワンバチバチバチバチburst、鮫島最期の15日、

 

 

 

ベルセルクテラフォーマーズ寄生獣GANTZアイアムアヒーロー嘘喰い鬼灯の冷徹ピアノの森ウロボロスワンパンマン

 

 

 

おおきく振りかぶって無限の住人、あせとせっけん、乙嫁語り、聖★おにいさん、荒川アンダーザブリッジあさひなぐ、ブトゥーム、ラストイニングテルマエ・ロマエ

 


ナナとカオル恋は雨上がりのように、からかいじょうずのたかぎさん、ハチワンダイバー極黒のブリュンヒルデノノノノエルフェンリートクズの本懐少女ファイト

 

 

 

ギフト、ブルージャイアント、ハレ婚、デリバリーシンデレラ、YAWARA、monster、happy!、20世紀少年、プルート、忘却のサチコ、アオアシ、ヴァニラフィクション、レディーアンドオールドマン、アッカ、終末のハーレム

 


雪花の虎デッドデッドデーモンズデデデデデストラクションワンパンマン、中卒労働者から始める高校生活、ドットインベーター、ホムンクルスBECK、RIN、内藤死屍累々デスロード、魔法少女サイト魔法少女オブ・ジ・エンド、

 


ヒトクイ、アラクニド、バイオレンスアクション、その着せ替え人形(ビスクドール)は恋をする

 

 

 

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それではありがとうございました。