KUROMIMIには本が足りない。

KUROMIMIには本が足りない。

活字がないとダメ系ヲタク。小説・音楽・詩・ときどき映画。自作の小説も書いてます。

6月の絵を描きました。

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#クロミミ的壁飾り

仕事で使った六月の壁飾りをアップし忘れていたので、今更ながらアップ。

一番最初に描いた物なので、一番手抜きです。1時間で全部かき上げた記憶。

でも結構気に入っている。

CLAMPのホリックに出てくる紫陽花をイメージして描きました。あのお話好きなんだよな。

それでは、また。


#イラストレーション #イラスト#イラスト好きな人と繋がりたい #イラストレーターさんと繋がりたい #イラスト好き #鉛筆画#色鉛筆#色鉛筆イラスト #おしゃれさんと繋がりたい #コスメ好きさんと繋がりたい

1月と2月の絵を描きました。

#クロミミ的壁飾り

どうも。クロミミです。

新年をいかがお過ごしでしょうか。

私はひたすら絵を描いたり小説をかいたりしてます。今回はそんな中で描いた二枚を記録的に紹介。

仕事で使う一月二月用のかべかざりです。

 

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一月も二月もなかなか思いつかなくて、結局アップの構図に逃げるという…。もっといろんな構図のアイデアがほしいなぁ。

一月は読書しながら寝ちゃった子。2月は雪かき中の男の子。雪かきスコップはうまく描けなくて断念しました。

 

#蜜柑#ファーバーカステル#女子#読書#イラスト#イラストレーション #イラスト好きな人と繋がりたい #イラストレーターさんと繋がりたい #イラスト好きと繋がりたい #イラスト#ニット#イラスト練習中 #お絵描き#絵を描くのが好き #こたつ#おしゃれさんと繋がりたい #読書好きな人と繋がりたい #小説好きな人と繋がりたい

本好きに激推ししたいポーチを見つけた。

 

 

 

 

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


どうも。クロミミです。

皆様。年末はどのようにお過ごしだったでしょうか。私は尾道に行ってきました。私実は大の尾道好き。いつもながら、「尾道で呼吸してるだけで楽しい」とかほざいてました。

だってもう尾道を歩いてるだけで楽しんだもん。いい感じの小道とかあるし、見飽きない良さがありますね。


尾道といえば、尾道帆布が有名ですが私はいくつかあるお店の中でもこちらが好き。

工房 尾道帆布

渋さと可愛さがちょうどいいデザインで色々作ってくれてて、お気に入り。多分小学生の頃からコツコツブックカバーとか集めてます。

今回は、かなりいいものを見つけたので、ご紹介。それが、このポーチ。

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どうやら母子手帳や通帳を入れるのに使うもののようなのですが、私は文庫本を持ち運ぶのに使用します。

本好きあるあるで、どこでも本を持っていたいけど、いつの間にか痛めてしまうことがありますよね。このポーチに入れれば、そんな悩みとはおさらばできます。文庫本なら2冊入るのも、ポイント高い。

ほれ、硬めのと柔らかめの本2冊持ちたいじゃん?続刊を一応持ち歩きたいじゃん?
(あれっ?私だけかな。)

ちなみに、ちょっと大きめのソフトカバーもすっぽりはいるよ。

試しに今読んでる2冊をそれぞれ入れてみた。

「コロナ後の世界」内田樹

「白痴  1」(光文社)ドストエフスキー


どっちも最高に面白いから、また読み切ったら紹介したいな。
白痴はずっと欲しかったんだけど、ボーナスが出たので全巻一気買いしました。(全4巻)高かった〜。ドロヘドロを全巻買うのと悩んだけど、とりまこっち。


このポーチ、色もツートンでかっこいいの。こういう色合わせ好き。

ジップが滑らかな真鍮製なのもグッときますね。

内部にはジップ付きの内ポケットが一つと仕切りが一つあります。

投稿前に調べてみたのですが、どうやらネットではこのシリーズ販売してないっぽい。

他のとタグが違うから、新しいシリーズなのかもしれません。値段は4400円とお高めですが、本が完璧に保護できると思えば安い。

ぜひ、尾道にお越しの際はお買い求めください。本好きが求める全てが詰まっています。

 

それではまた。今年もお世話になります。

#尾道#帆布#ポーチ#本好きな人と繋がりたい #本好き #本好きさんと繋がりたい #読書好きな人と繋がりたい #読書倶楽部 #読書部 #本を護りたい#本を読む #小説好きな人と繋がりたい #創作#ブックカバー#おしゃれさんと繋がりたい #コスメ好きさんと繋がりたい #イラスト好きな人と繋がりたい

小説・「海のなか」(28)

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前話はこちら。

 

kuromimi.hatenablog.com

 

 

***

 


20××年 10月5日

 


溺れている。

深い色。

上の方に光が見える。

 


***

 


20××年 10月6日

 


「はやくおいで」

と誰かが呼んでいた。

顔がない女。

でも、笑っているのがわかる。

 


***

 


20××年 10月7日

 


「         」

 誰かに呼びかけている。

 手は冷たいままだ。

 あの人は、振り返らない。

 


***

 


20××年 10月8日

 


指切りの歌を歌っていた。

甲高い声が耳に障る。

わたしの声だった。

「約束よ」

と目の前の誰かが言った。

顔を見ることは出来なかった。

 


***

 


20××年 10月9日

 


目の前が青い。

光が揺れている。

どうやらだんだん沈んでいるようだ。遥か上へと泡が上っていく。

目の前が黒に染まる。

誰かの腕がわたしの体を締め付けていた。

苦しい。

薄れゆく意識の中、何者かの皺をたどる。

 


***

 


20××年 10月10日

 


見たことのある店内だった。

木造の古びたカフェだ。

テーブルの中央には銀の皿が一つ置かれている。

わたしと〇〇は二人で一つのアイスを分け合っていた。

「美味しいかい」

 と〇〇が尋ねて、わたしは頷いた。アイスは蕩けるように優しい味だった。

 


***

 


20××年 10月11日

 


「〇〇さん!」

 彼女は振り返らないことをわたしは知っている。それなのになぜか、呼びかけてしまう。

「まって!」

 叫びが喉から溢れた。

目が熱い。

泣いているみたいだ。

そのとき、これは夢だと気がついた。

 


わたしは今まで泣いたことがないからだ。

 


***

 


20××年 10月12日

 


わたしの手は皺々の手の中におさまって揺れていた。どこかへ出かける途中のようだ。

視界は強い日差しに白く光っている。いかにも夏らしい景色なのに、ちっとも暑くない。

 「夕凪、疲れたかい」

 年老いた声が降ってきた。しわがれていて低く、男女の区別はつかない。相手はわたしと揃いの麦わら帽をかぶっているようだ。

 「んーん、〇〇〇ちゃん」

 「ゆぅ、たまごアイス食べたいなぁ」

 わたしは聞いたこともないような、甘ったるい声を出してそう言った。幼い子供の声。すると、頭上からは微かな笑い声が降ってきた。

 「じゃあ、わたしと半分こするかい」

 

***

 

 

海のなか(29)へと続く。

 

次話はこちら。

 

 

kuromimi.hatenablog.com

 

 

 

自画像ってむずかしい。

 

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なぜかふと思い立って自画像を描いた。

自画像とか多分、リアル寄りで書くのは、中学の美術以来かも。


色塗る段階で、自分の面見るのが嫌になってきて微妙な出来に。

まじまじと自分の顔を見る機会がないけど、むっちゃ面長でびびるな。目から顎の距離長すぎワロタww結構。面長ってことは、結構大人顔なんだよなぁ。背のせいでよく年下に見られるけど。

まゆだけ描いてる設定。
眉毛すっぴんだとないねん。元々あんま生えてなくてな。

面長がコンプレックスのせいで、適当に輪郭描くと丸顔描く癖がついてるから、難しかった。

実際はもっと面長だな〜

唯一再現できたと思うのは、唇が厚くて鬱陶しいところ。あと、耳の形かな?


これ以外の特徴があんまなくて、似せるのに苦労しました。典型的モブ顔。

つーか、にてねえ。

もっと寄せて描こうと思ったんだけど、今まで自分とかけ離れたかわいい顔ばっか描いてきたから勝手に手が美化する。

手癖って怖いわ〜〜。

自画像ってむずいね。

誰かコツを教えてください。

クロミミははてなブログにて、ブログ「KUROMIMIには本が足りない。」を更新中。ぜひご覧ください。


#自画像 #えんぴつ画 #えんぴつ#面長#たらこ唇#黒髪ショート #イラスト #イラストグラム #イラストレーション #イラスト好きな人と繋がりたい #イラスト練習中 #イラスト好き #おしゃれさんと繋がりたい #アクセサリー好きな人と繋がりたい #コスメ好きさんと繋がりたい #読書好きな人と繋がりたい

懐かしい香りを音楽は連れてくる。

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クロミミとBUMP


#クロミミと音楽
#クロミミ的音楽


私がBUMP of CHICKENに出会ったのは、中学一年の頃。ひとつ年上の幼なじみが私に教えてくれたのだった。

彼女とは姉妹のように親しかったが、つまらないことで仲違いした。それからはまったく交流がない。こんなふうに描いていても、ちっとも悲しくないのが、悲しい。

今までいろいろなものが、私を去っていった。

それでもこのバンドだけは、いつまでも私心の内を占めている。今もそうだ。

ボーカルの温かく、低い声。物語性のある歌詞。心の真ん中にすとん、とハマるクセのあるリズム。


どれをとっても大好きだった。


なぜ「だった」かと言えば、ここ数年、いや5年ほどBUMPを離れていたからだ。

年を経てなけなしの純粋さを失った私には、なぜかBUMPの曲が幼く聞こえて仕方なかったのだった。

それなのに、なぜこれを書いているのかと言えば、それはつい先日久々にBUMPを歌う機会があったからだった。

その日。
歌い出した瞬間、私の鼻を強烈な懐かしさがついた。

そして、なにより「好きだ」と強く感じた。

嵐に襲われるように、どうしようもなく思った。

あの頃とは違う、しかし強い思いだった。

ああ。これを「郷愁」と呼ぶのか。

BUMPは私の故郷なのだ。

BUMPの曲の中で、離れていた時期もずっと好きだった曲がある。


「モーターサイクル」

このどうしようもなく素晴らしい歌を私はずっと忘れられなかった。
BUMPを忘れ、もう戻ることはないだろうと薄々感じていた、その時も。

私には過去の記憶があまりたくさんない。すぐにたくさんのことを忘れてしまう。別に特別なことではない。ずっとそうだった。

人の名前や顔は特に顕著だ。関わりがなくなった途端、わからなくなる。

BUMPを教えた、あの幼馴染の顔すらも、もはや曖昧だ。もう、思い出せない。


時々、不安になる。

今までの「私」を構成する大切な要素を、何処かで取り落としてしまったのではないか。

いつのまにか、私の中身は空っぽになっていくのではないか、と。

けれど、
BUMPは気づかせてくれる。
お前を作ったものは、確かにここにあると。

BUMPは過去への扉だ。忘却の砂に呑まれても、あのメロディーだけは忘れないだろう。


大人の私が、もう一度、BUMPを好きになった。

それは、こんな理由。


#bumpofchicken #bump #音楽#bumpofchicken好きな人と繋がりたい #BUMP#ロック #音楽好きな人と繋がりたい #音楽 #おんがくずきとつながりたい #おしゃれさんと繋がりたい #アクセサリー好きさんと繋がりたい #イラスト好きな人と繋がりたい #jbl #スピーカーのある生活

 

感動すると、私たちは泣いてしまう。

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先日、久々に電車で外出した折にこれをずっと読んでいた。

 


「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」

「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー 2」

 


有名なこのシリーズをわたしはなんとなく今まで避けていた。

というのも天邪鬼なので、これがいい!読んで!と言われると逆に手に取りたくなくなるという性分なのだ。

 


そんなわけで、流行もいい加減去ったこの時期に手に取っている。

 


本書は全て、英国にて生活を営む著者の視点から語られる。

 


英国人の夫と結婚した著者には一人息子がいる。この作品は全2巻だが、基本的にはその一人息子や著者自身、その周辺に起こったことが綴られる。

 

 

 

「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」シリーズでは、著者の息子が中学生になってからの日々を描いている。

 


が、なんだかちょっとリアリティーに欠けるなと感じていた。なぜなら著者の息子があまりにも大人びているからだ。

 


これで中学生?と思う。

口にする言葉もなかなかどうして大人っぽい。

 


なぜ差別は起こるのか。

友人はなぜ自分を追い詰めるような行動を取り続けるのか。

友人と自分の違いをどう扱うべきか。

ホームレスについて

貧困について

人種差別について

いじめについて

 


etc…

 

 

 

日本ならば高校生でもそうそう考えないようなことを、小柄なティーンになりたてのこの少年は考えているのだ。

 


自分自身の内面的なことならわたしにも身に覚えがある。しかし、中学に入りたての子供がこんな社会的なことについて主体的に悩む…。わたしにはどうもしっくりこなかった。

 


おそらくは、いかにも翻訳文学チックな文体も彼が大人びている一因なのだろう。

 


例えば、英語を訳す際に「he」は「彼」になってしまう。どうしても訳す際に実際より大人びた文体にならざるを得ない。「he」を「あいつ」や「こいつ」と訳すなら別だが。英語は日本語ほど三人称や二人称、一人称の種類が多くない。

 


だが、このような問題は日本語に訳す際に工夫すればなんとでもなる部分と言える。おそらくこの文体は意図的なのだろう。

 


ではなぜ、著者ブレイディみかこはこのような翻訳文学らしい、ややクールな文体を選んだのだろうか。

 


わたしはこの点について、こう考える。

 


著者があくまで社会の諸問題を考える上でのフィルターとして、自分の息子という存在を描いているからではないだろうか。

 


作中で何か諍いがあってもどこか引いた視点で我々読者はことの成り行きを見ることが出来る。

 


わたしも読み進めるにつれ、作中の状況を自分に置き換えていた。だからといって感情移入したわけではない。

あくまで提示された架空の状況を眺めるような、冷静な自分がいたように思う。

 


このような状況を生み出すことこそ、冷めた文体の効果なのである。

 

 

 

だが、少年が考えている内容が大人びていることには違いない。この理由はどこに求めるべきだろうか。

 


原因の一つは、英国における教育にあると思う。

 


「僕はイエローで〜」を読んでいて一番印象的だったのはその授業内容だった。とにかく社会的な問題や出来事について学ばせたり、教養をつけたりする。中学一年にして、社会的な問題を題材にしたスピーチのテストまであるというのだ。

 


わたしの知る日本の教育とは全く違う。このような状況に置かれれば、嫌でも社会的な問題に向き合わねばならない。

 


日本では大学にでも行かない限りそんな機会、訪れないのではないか。(それとも日本でも、今時の中学生はそんなことをしているのか?もしもそうならめちゃめちゃ羨ましい。すげー楽しそうじゃん。)

 


国民性は教育に色濃く反映される。

 

 

 

日本人は基本的に政治に関心が薄いと言われる。

 


それはきっと議論することを好まない性質の国民性だからだ。政治について語ることは必ずといっていいほど、議論と対立を生み出す。このような状態は一般的な日本人にとって、居心地の悪いものなのだろう。日本では議論屋は煙たがられる。

 

 

 

一方で「ぼくはイエローで〜」から読み取れる英国の国民性は、何がなんでも自分で決めたい感じがする。主体性が強いといってもいい。こんな言い方をしては語弊があるかもしれないが、全員が議論したがり、というかんじ。(少なくとも日本人よりは)

 


さすがはあらゆる社会的なシステムを産んだ国である。国民の性質とシステムがとてもうまく噛み合っている。

 

 

 

民主主義も他のあらゆる哲学的思想も、あらゆることは日本人にとって輸入概念にすぎない。

 


それを無理矢理日本にも当てはめているのだから、無理があると言えばそうなのだろう。

 


そのうち今の体制にガタが来て、日本に合った新たな思想が生まれることもあるかもしれない。

 

 

 

脇道に若干逸れたが、英国の子どもたちが社会的なことに目を向ける機会が多いのにはもう一つ理由があるとおもう。

 

 

 

それは、日本に比べて格段に移民が多いことだ。「僕はイエローで〜」を読んでいる中でもいろいろな人種の人々が登場した。

 


英国には本当にあらゆる人種が存在するようだ。

 


この本を以って出かけた日、こんなことをわたしは感じた。

 


電車が目的地に到着し、わたしは本を片手にホームへ降り立った。友人の姿を探して視線を彷徨わせる。

 


ーーーー何か違和感がある。

 

 

 

 一瞬のちに気が付いた。「ああ、みんな髪が黒いんだ」と。

 


目の前の光景は、たった今まで潜っていた英国社会とはかけ離れた姿をしていた。

 


きっと世界的に見れば、ここまで同じ人種がより集まった国もなかなかないのかもしれない。

 


わたしの「あたりまえ」は、誰かのあたりまえではない。

 


そんなことに、ようやく思い至った。

 


見慣れた光景に違和感を覚える。それほどに本書の描き出す社会はリアルだった。

 


人物はリアリティを持たないが、内容はこの上なくリアル。

 


このくらいの塩梅が日本人にはちょうどいいのかもしれない。感情を揺さぶられると、私たちはすぐに泣いてしまうから。